武蔵大学讃歌

作詞 斉藤 忠三

作曲 柴田 丈夫

守住左一郎

朝霧深き武蔵野の

かすむ木立の翠(あお)くして

におう大地にせせらぎの

清新の音をかなずとき

われらもとめんその希望

武蔵 武蔵 おお武蔵 

 

四季めぐりゆく武蔵野の

舞うわくらばの夢に似て

けぶる余燼(よじん)にふみびとの

なお栄光をつとうとき

われらもとめんその理想

武蔵 武蔵 おお武蔵

 

いま鐘はなる武蔵野の

丘陵(おか)にあしたの風みちて

ながるる雲に白雉の

九天(くてん)におもいはせるとき

われらもとめんその力

武蔵 武蔵 おお武蔵


武蔵高等学校讃歌 青空わたる(昭和二年)

作詞 長崎 太郎

作曲 田中規矩士

一                                 

青空わたる    あまつ日は

歩みとどめて   たたえけり

若き命の     すこやかに

みくにのために  生いゆく園よ

 

庭面にそそる   大欅 

千代の髪振り   かたりけり

野辺にかちうた  うたいてし 

ますらおのこは  たけくもありき

 

千草をわけて   ゆく小川

もつれとけつつ  うたいけり

武藏大野の    はてはあれ

まなびの水は   とこしえらなめ