寮歌 惜別之譜(昭和十年)

作詞・作曲 竹内 正

        清水 榮

        田中大平

花は吹雪と散りゆきて

若き日の夢消えんとき

多感の男児(おのこ)などか今

華の宴の無からずや

 

夕暮(ゆうべく)れゆく武蔵野の

緑の丘に餞別(はなむけ)の

つきぬ團欒(まどい)の友よいざ

歌わんかなや青春譜

 

ああ晩鐘(ばんしょう)の音低く

非愁(うれい)の響もたらせば

君逍遥(しょうよう)の夜を思え

熱き懐古(おもい)にくるる哉(かな)

 

繚乱花の影落ちて

紅の春去りゆけば

夜をすすりなく村雨(むらさめ)に

ああこの秋もすぎんとす

 

今宵の宴感激の

篝(かがり)に映(は)ゆる顔(かんばせ)や

ああ何時(いつ)の日か我等又

華の集(つどい)に見るを得ん

 

されば我が友たゆみなき

時の歩みは積るとも

忘れる勿(なか)れ櫟林(れきりん)の

美わしかりし起き臥(ふ)しを

 

今絢爛(けんらん)の花香る

濯川(すすぎかわ)のほとり紅の

春七年(なとせ)の夢さめて

淋しや野面月静(つきしづ)か  


武蔵小唄

武蔵大学応援団はヨォ

熱い血もある涙もあるさ

母校のためならステレコシャンシャン

 

俺とお前は同期の桜だヨォ

散るも開くもひとつじゃないか

俺達ゃ武蔵の応援団 ヨイショ


白雉之舞

右手(めて)に切通(きりつう)を

ゆんでに闘士

花の団結

應援團